J-CUBE NO.1

神戸市I邸

第3話 国産材住宅への変更


5月のある日
最近、どうも新建材で建築を作っているのに物凄く疑問を感じていて、なんとかならないものかなあと思い、色々な人に相談したりしていた矢先、私の相棒、水野がある木材市場に出入りしていることを知る。普通、市場と言う所は閉鎖的で私達のような全然関係ないものがそう簡単には参加できるような所ではないのだが、工務店であるにもかかわらず、水野はお父さんの代からのつながりで、ある市場の鑑札を持っているとのことだった。色々話をしてみるとかなり安くで上質の材木が入手できるとのこと。一度せりに行ってみたいと言うと「じゃあ行こう」と言うことになり私は市場デビューするのであった。

5月5日 打ち合わせ
水野と国産材の打ち合わせを本格的に行った。打ち合わせと言うよりは、国産材についてや、市場のこと、せりのことを教えてもらっているのだ。恥ずかしい話、私自身正直いってこの時点で木材のことは本当に無知と言って良い程、知識がなかった。水野に色んな話を聞くうちに少しづつではあるが木って本当に奥が深く、とっても面白いものだと思った。「よ〜っしこれからめっちゃ木のこと勉強するぞ!!」とめちゃくちゃ気合いは入りまくり状態の私であった。

5月16日 市場への視察
今日は、相棒の水野が出入りする市場へ行く日だ。私と嫁さんと息子、家族全員参加である。朝から私はめちゃめちゃワクワクである。

場所は岡山のとある田舎町。市場に入ってみるとなかなか大きな市場でとても由緒ある市場だと言うことだ。行ってびっくり、朝からお酒飲み放題!!うどんは食べれるは、お昼はごちそうが出てくるし(全部無料)。調子にのり過ぎて大酔いしてまった。(笑)・・・・なんて話はおいといて、実際とても美しい桧や杉が市場の中に所狭しと置かれていて、価格を聞いてみると吃驚するような値段であった。

これは凄いぞ!!と一人で興奮し、どこかの住宅で使うこと出来ないかなあ・・・って思っていたらIさん夫婦の顔が思い浮かんだ。これだ!!I邸は国産材で行くぞ!!と勝手に決め込んだ。水野に言うと水野もかなり喜んでいる様子。じゃあこれから説得に入ろうと一大決心をする私であった。

6月2日 打ち合わせ
どきどきしながら、私の我がままであるかも知れない、国産材住宅の話をIさん御夫婦にもちかけてみた。金額的にはアップするかもしれないが建物全部を国産材でやってみてはどうかと言ってみた。すると御主人は物凄く喜ばれて「ぜひお願いします」とのこと。奥さんも悪く無い様子だ。じゃあ来月からの市場に早速行こうと言うことになり、大至急水野に連絡。来月の段取りを頼んだ。

「おいおい、これからめっちゃ楽しくなるんちゃうん!!ええ感じやん」と心の中で思う私であった。

いよいよ、本格的に国産材住宅のスタートだ。はたして国産材住宅はうまく行くのだろうか??ドキドキ。



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